どうも浅雲です。引き渡し後の入居から早いもので4ヶ月経ちました。8月になり梅雨の季節が終わり、連日暑い日が続いています。少しでも快適に生活するためには、できるかぎりの建築前の対策と、建築後の対策両方を検討しましょう。
今回は暑さ・湿気に対する建築前後の対策と、パナソニックホームズの家での暑さ・湿気がどのような感じなのか、どのような対策をしているのかについて私の実例を紹介させて頂きます。
アイキャッチ画像はEMMAnMAさんによる写真ACからの写真を引用させて頂きました。
注文住宅の暑さ・湿気対策
建築前にできる対策
気密断熱性をあげる
現代の注文住宅で優先度が高い項目である「気密断熱性」をあげることで、効率のよい湿度コントロールが可能となります。特に熱の伝導・結露の観点では窓の性能向上が非常に重要です。
日射を遮蔽する
窓の性能向上も大切ですが、庇やカーテン、オーニング等を活用して日射を遮蔽することも重要となります。カーテン・オーニング等は厳密には建築後に後付けも可能ですので、暑さや結露を防ぐ観点で採用をぜひ検討しましょう。
また日射の遮蔽という観点では、内側に位置するカーテンよりも、外側に位置する庇やオーニングのほうが効率は良くなります。優先は外側から考えましょう。
吸湿素材の採用
パナソニックホームズは内壁の壁材に調湿建材として「稚内珪藻土」を使用している点を売りにしています。パナソニックホームズでない場合でも、珪藻土の塗り壁を使用したり、「エコカラットプラス」等の吸湿素材を使用することで、湿気への対策をすることができます。
空調設備の充実
夏の暑さ、除湿に主力として活躍するのが空調設備です。いくら気密断熱性をたかめても、なんらかの冷暖房設備がないと結局は外気温に近づいていくことになります。こちらは全館空調を入れるのか、それとも個別のエアコンを入れるのかの選択となります。
シーリングファンの設置
いわゆる天井につける扇風機となるシーリングファンは後からの設置も可能ではありますが、原則として建築時点で配置を含めて設置を検討しましょう。特に吹き抜けは容積が大きく、温度が高い空気が上昇するという性質上、冷暖房効率が大きく落ちます。シーリングファンを設置して空気を循環させることで、上下の温度を一定に保ちやすくなるので、ぜひ導入を検討しましょう。
建築後にできる対策
除湿器の導入
エアコンだけで除湿が足りない場合は除湿器の導入を検討しましょう。除湿器については、方式により「コンプレッサー式」と「デシカント式」のふたつが存在します。
「コンプレッサー式」の特徴:除湿量が多い、温度上昇が少ない、電力消費が少ない、音が大きい、温度上昇が少ない。温度が低いと効果が落ちる。こちらは夏の梅雨時期の除湿に向いており、最後の温度が低いと効果が落ちる特徴により冬の結露対策には向いていません。
↓コンプレッサー式の除湿器例
「デシカント式」の特徴:除湿量は少なめ、温度が上昇する、電力消費が大きい、音が小さい、温度上昇が大きい、温度が低くても効果が落ちない。こちらは暑くなるので夏には向いておらず、冬の結露対策に向いています。
↓デシカント式の除湿器例
両方の方式を備えているものもありますがその分大きく高価になりますので、予算に合わせて検討しましょう。
除湿剤の設置
もう一つの方法として、除湿剤の購入があります。いわゆるシリカゲルであったり、珪藻土を利用した製品があります。こちらについてはあくまで押し入れであったり、下駄箱であったり、クローゼットであったりの一定サイズの狭い空間での活用が主となります。除湿能力の関係上、除湿剤だけで部屋全体の除湿を賄うのは難しいですので、あくまで補助的な役割として活用しましょう。
パナソニックホームズ~浅雲家の場合
建築前の対策
気密断熱性をあげる
こちらについてはパナソニックホームズ標準グレードの設備となり、特に強化のアクションはしていません。パナソニックホームズ標準の気密断熱性は現代の注文住宅としてはそこまで高い仕様ではありません。
気密断熱性の高さで有名な一条工務店とパナソニックホームズを比較した記事も参考にしてください。
日射を遮蔽する
こちらについては南側1Fは2Fベランダを庇のかわりとして90㎝張り出しており、またその他の部分については寄棟を採用することで原則71cmの軒ができる形としました。
吸湿建材を活用する
こちらはパナソニックホームズの売りである珪藻土を活用した内壁と、玄関とトイレにエコカラットを採用しました。
空調設備の充実
こちらは賃貸マンション時に使用していたエアコンの移設もふくめて、通常のエアコンを採用しました。リビングダイニングについては次世代住宅ポイントを活用して、かなり大きなサイズのエアコンを導入しました。
シーリングファンの設置
吹き抜けの採用と同時に、シーリングファンについても設置しました。こちらはパナソニック製のものではなく、オーデリック製のものを施主支給で対応しました。
建築後の対策
除湿器の導入
除湿器については現状まだ導入を考えておりません。今のところエアコンの除湿運転を常時行うことでなんとかなっていますが、今後どうしても厳しい場合は導入を検討したいと考えております。
除湿剤の設置
こちらはシューズインクローゼットやウォークスルークローゼットをはじめ、階段下収納等、各所に設置しています。
パナソニックホームズの家の暑さ・湿気は?
あくまで私の建てた家での実感となりますが、正直なところ今年の梅雨は非常にじめじめしており、また夏の暑さも大変厳しかったです。テレワーク時期があったこともあり、5月中旬から基本的にエアコンはつけっぱなしにしていました。
暑さについて
エアコンをつけていないと非常に蒸し暑く、寝室も基本的に寝るときに除湿をつけて寝ています。日射遮蔽がどれくらい役に立っているのかはわかりませんが、朝方でも暑く、少なくとも空調をつけるのは必須です。またシーリングファンをつけないとエアコンだけでは明らかに吹き抜け2Fホールは暑いです。ただ、空調をつけ、シーリングファンをまわせば現状の気密断熱性でも十分快適な生活が可能となっています。
湿気について
こちらは思っていた以上に非常にじめじめしています。正直なところ珪藻土の壁もエコカラットもかなりすごい調湿効果があると書かれているほどには効果を体感することはできておりません。クローゼット等においてある除湿剤もすぐに水でいっぱいになります。エアコンの除湿機能をフル活用することで現状は何とかなっている状態です。
まとめ
今回は夏場の暑さ・湿気対策について、パナソニックホームズで私が建てた家の実例をお伝えしました。日本の夏は非常に高温多湿となり快適な生活に影響がありますので、建築前の方はぜひ建築前にできるかぎりの対策を行いましょう。また建築後についてもできることはありますので、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
Web内覧会リンク
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