切妻?寄棟?注文住宅メンテフリーな屋根の形とは?

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建材比較

どうも、浅雲(あさぐも)です。前回は屋根材について説明しましたが、屋根については形状も重要です。屋根は風雨を防ぐことが最も重要な役割となりますので、雨漏りのしにくさはメンテナンスコスト削減につながります。代表的な屋根の形と「メンテフリー」の観点でオススメな屋根材を解説します。

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屋根の基本形状

切妻屋根

もっともスタンダートな屋根形状で、棟から屋根が2方向に流れる屋根です。形状がシンプルであることでコストも安く、雨漏りもしにくい、メンテナンス観点でも優れた形です。切妻屋根が雨漏りする場合は壁と屋根との接続面であることが多く、軒の出の長さが短いとその危険性が高まります。

写真の家の場合、軒の出は最小限なので少し不安ですね。また写真の家は複数の切妻屋根で構成されていますが、屋根の接続部分についても雨漏りがしやすくなり、初期コスト・メンテコストともに上昇しますので、できるだけ複雑な形状の屋根を避けることも重要です。

寄棟屋根・方形屋根

画像は住友林業Webページ( https://sfc.jp/)より引用

屋根を四方から寄せて棟を作っているのが、寄棟屋根です。旧来の日本建築においては多かった屋根ですが、現状は減少傾向です。雨は流れやすい形ではありますが、切妻より形状が複雑でコストが高くなります。また施工品質によっては接続部分の雨漏りが発生しやすい為、メンテナンス観点ではお勧めしにくい形です。棟がなく頂点から正方形に屋根が寄せられている場合は方形屋根となります。特徴はほぼ寄棟と同じですが、建物が正方形の部分しか使えません。

寄棟は小さいと太陽光が乗せにくい形状ですが、画像の住友林業の平屋は大きくてたくさん載っててすごいです。

片流れ屋根

画像は積水ハウスWebページ( http://www.sekisuihouse.com)より引用

切り妻屋根の片側部分で棟がない形状が片流れ屋根です。切妻屋根よりコストが安くなりますが、雨水の流れも一方向になりますので、流れる側の負担が大きく、軒の出が短いと壁との間で雨漏りしやすくなります。屋根自体のメンテナンスコストも切妻屋根より低くなります。画像の積水ハウスの家は奥側に雨水が流れる形ですが、手前の軒の出を見る限りは十分そうですね。

陸屋根

旭化成Webページ( https://www.asahi-kasei.co.jp/)より引用

所謂屋上がある平たんな屋根(?)です。屋根自体のコストは最低ですが、雨水が流れず屋上にとどまるため、防水加工には最も注意が必要です。屋上が活用できる点は大きなメリットですが、メンテナンスコスト的にはお勧めしにくい形状です。

画像はヘーベルハウスの家です。ヘーベルハウスといえば陸屋根ですよね。

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オススメの屋根は?

屋根自体の初期コストは、陸屋根<片流れ<切妻<寄棟 となりますが、片流れは高い側の壁が増えるため、タイル張り等の際はかえって総コストが増える可能性があります。

メンテナンスコストは雨漏りリスクを考えると切妻=片流れ<寄棟<陸屋根となります。

軒の出が重要!

総合的に片流れか切妻がオススメとなりますが、雨漏りリスクを考えると軒の出を確保することは条件となります。都市部だとどうしてもギリギリに立てるため軒が犠牲になりやすいので、このあたりは設計段階から要望する必要があります。

シンプルな形状がベスト

また、家の形状がシンプルであればあるほど屋根の形状もシンプルになりますので、一階と二階の面積が同じである総二階はメンテナンス面でもオススメとなります。

屋根の形状も契約前に確定すべき

私の家はなんと寄棟で進行してます。

「えっメンテナンスフリーはどうしたの?」

という声が聞こえてきそうですが、私が寄棟を選んだ理由、それはーー

パナソニックホームズが作った設計図がそうなっていたから

です。契約時点では屋根の形状まで意識が向いておらず、契約後に検討するも、屋根の形状を変えると一から設計がやり直しになると言われ断念しました……。

皆さまは、私と同じ失敗はしないよう、契約前に屋根の形はしっかりと考えて決めてくださいね。


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