どうも浅雲(あさぐも)です。今回は注文住宅で是非採用したいおしゃれでかつ実用的なアイテムであるシーリングファンについてです。
シーリングファンとは
シーリングファンとは読んで字のごとく、シーリングライトと同様にひっかけシーリングに装着可能なファン=扇風機のことです。天井から空気をかき混ぜることで対流させることで、単純にエアコン等で冷暖房した際の温度のムラを均一化する効果があります。
シーリングファン自体のメリットデメリット
特に冷暖房が効きにくい吹き抜け部分に採用することで冷暖房の効率をあげ、吹き抜けのデメリットを軽減することが可能です。暖かい空気は上へ昇っていくため、その空気をシーリングファンで攪拌することで冬も暖かくなりやすく、また夏場は下向きに風を送ることで体感温度を下げる効果も期待できます。
シーリングファンにも良い面ばかりではなくデメリットもあります。一つ目のデメリットはメンテフリー的にもマイナスな掃除の手間がかかることです。高所にあるため、ほこりがたまりやすく掃除がしにくいのは大きなデメリットです。電動で吊り下げられるタイプのものもありますが、その分値段は高くなり、壊れるリスクがあります。二つ目としては高所に重量があるものを取り付けるため、天井の補強が必要になる場合がある点です。これについてはあらかじめハウスメーカーと相談しておけば大きな問題はありません。三つめのデメリットはダウンライトとの相性が悪い点です。ダウンライトをつけた状態でシーリングファンを回すと、ダウンライトの明かりをシーリングファンが遮り常に影ができちらちらしてしまいます。こちらについてはインテリアコーディネーターさん等からそうならないように距離を十分離す等のアドバイスがもらえると思いますので、気になったら相談しましょう。自分で設置する場合は気を付けるか後述のシーリングファンライトを使う手もあります。
シーリングファンの種類によるメリットとデメリット
シーリングファンにはACタイプとDCタイプの違いがあります。ACは交流、DCは直流のことで電流の流れ方の違いになります。それにより、シーリングファンの性能として以下の違いがあります。
ACタイプとDCタイプのメリットデメリット比較
ACタイプのメリットは以下になります。
- 価格が安い(だいたい半額程度)
- 薄型でコンパクトのため、設置場所を選ばない
- 種類が多く選択肢が広い
DCタイプに比べて以下のデメリットがあります。
- 消費電力が大きい
- 振動が大きい
- 音が大きい
どちらを選ぶべき?
吹き抜け等で設置場所に余裕があり、性能面にこだわりたい方は少々値がはってもDCタイプを選ぶ方が後悔が少なくおすすめです。お財布に余裕がない場合や天井高などの関係で設置場所に余裕がない場合、また気に入ったデザインがACタイプしかない場合はACタイプを選ぶのが良いと考えます。
ポールの取り付け
吹き抜け等の天井が高い空間にシーリングファンを取り付ける場合、シーリングファンを直付けするのではなく、ポールを取り付けて天井とシーリングファンにある程度距離を持たせた方が空気を循環させる効率が高まります。
どれくらいの天井高でどれくらいのポールの長さを設置すべきかは、広さやアクセスのしやすさ等によっても変わってきますので、インテリアコーディネーターさんに相談するのがおすすめです。
リモコン操作の有無
シーリングファンによっては、旧来の吊り下げ式照明のような紐で操作するタイプのものも存在します。吹き抜け等届かない部分に設置する場合はリモコン操作が必須となってきますので、その場合はリモコン操作が可能かどうかを必ず確認しましょう。
ライト付きシーリングファン
シーリングファンにはライトが一体になったシーリングファンライトも存在します。ライトとファンの2役をひとつでこなせるのはメリットで、ダウンライトとの光の干渉の心配もなくなります。デメリットとしては重量がより重くなり、ライトの分、掃除の手間も増えますので、そのあたり十分検討したうえで採用するかどうかを決めましょう。
まとめ
浅雲家の場合
われらがパナソニックもシーリングファンが存在します。浅雲家の場合の場合は契約最終段階にシーリングファンを付けてほしいとお願いしたため、パナソニックホームズ標準で部材設定されているパナソニック製のシーリングファンが入っていました。部材設定されているためパナソニックの型番ではなく、「ゆらぎ天井扇(シンプル)ロングパイプ900」という名称で契約に盛り込まれていました。価格は55,200円でした。
その後、いろいろ調べていく過程でDCタイプにしたいと考え上記ファンについて確認したところやはりACタイプということで、DCタイプに変更してほしいとお伝えしたところ、「シーリングファンSP7070他」という商品が見積もられました。こちらは価格は97,500円です。
さらに調べたところ、施主支給すればおしゃれなシーリングファンがだいたい税込みでも5万円以下で購入できることがわかったため、最終的に施主支給を選択しました。ただし、吹き抜け部に取り付けるのは大変であるため、こちらの取り付けのみお願いすることにしました。ただしそのPH施工費のみでも6,000円かかります。吹き抜けに取り付けるリスクを考えると止むを得ない出費です。パイプ長はインテリアコーディネーターさんおすすめで最初から入っていた900mmのものを採用する予定です。
いまのところ、オーデリック社製のOLF004というシーリングファンが良いかなと考えておりますが、まだ施主支給までは余裕があるためいろいろ検討中の段階です。
いつ検討すべきか?
シーリングファンは見た目もオシャレでかつ機能性も兼ね備えていますので、是非とも注文住宅を建てるからには検討してほしいアイテムです。特に吹き抜けとの相性は抜群ですので、吹き抜けを取り入れた方はあわせてシーリングファンも考えましょう。
値段的にはよっぽど凝ったデザインのものでない限り定価ベースでも10万円程度となりますので、そこまで早めに決める重要度はありません。ただそれだけに浅雲家のように契約最後のおまけで付けやすい要素ではありますので、「DCタイプのシーリングファンをつけてください!」と最初から言っておけばよりお得になる可能性はあります。まだ契約前の方はご検討ください。
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