注文住宅で採用したい④!吹き抜け6つのメリットと5つのデメリット

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パナソニックホームズ

どうも浅雲(あさぐも)です。地鎮祭は終わったものの、まだ工事が始まっている様子はありません。いつ工事がはじまるのかドキドキです。今日は注文住宅を志した方ならおそらく大体の方が検討されたであろう、吹き抜けについてです。

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吹き抜けについて

写真AC( https://www.photo-ac.com/ )よりの acworksさんによる写真

そもそも吹き抜けとは?

住宅における吹き抜けとは、いわゆる上の階の床であり下の階の天井である部分をとっぱらって、一続きの空間とした部分のことを言います。

建売の場合も一定割合で採用されており、マンションではメゾネットでない限りは構造上採用できませんので、まさに一戸建てならではの特権的な要素であり、皆が採用したくなる魅惑の空間となります。

吹き抜けのメリット

空間が広く感じられる・開放感がある

吹き抜けを採用するにあたり一番のメリットはやはり空間が広く感じられ、開放感があることです。予算の都合上、天井高が低い場合はもちろんですが、高い場合でもさらに天井が高い空間があることでより空間が広く感じられる効果があります。このあたりは人間の視覚的な感覚が大いに影響しており、実際の広さ以上に開放感が増加すると考えられます。

通風性の向上

ふたつの階がつながった空間になっているため、必然的に通風が期待できます。ただし窓の配置によっては思ったような効果が得られない場合もあるため、通風を意識したい場合は設計士に相談したうえで検討しましょう。

自然光を取り込みやすい

吹き抜け部分に窓を採用することで自然光を部屋に取り込む能力が大幅に向上します。特に天窓を合わせて採用することで、長い時間にわたって光が届きにくい下の階まで自然光をとりいれることが可能です。照明が少なくて済み、日中の電気代が節約できる副次効果も期待できます。

階下と階上とのつながりを感じやすい

空間がつながっていることで、例えば吹き抜けがない場合にくらべて階下から階上の様子がうかがえ、声をかけることも可能となります。気配を感じやすくなることで、家族のきずなが深まることも期待できるかも?

高級感がでておしゃれな印象になる

これまでの採用したい要素同様に、単純に吹き抜けがあるとのないとでは人がうける家への印象が大きく変わります。あきらかに有るのと無いのとでは、有る方が高級感が出ておしゃれな印象を与えることができます

下層階と上層階のサイズを近づけやすくなる

例えば1階がリビングの2階建てを検討する場合、2階部分にくらべて1階部分のサイズが大きくなりがちです。ここがあまりに不均衡の場合、建築面積の割には坪単価が高くなってしまいます。一般的に1階と2階の面積が近いほうが建築コストが安くなります。

ハウスメーカーにもよりますが、階下の面積の方が大きい場合、吹き抜けを採用したとしても建築コストはそこまで上昇しないか、もしくは変わらない場合もありえます。また構造が単純な方がメンテナンスコストが削減できる可能性がありますので、メンテフリー的にもおすすめです。

吹き抜けのデメリット

冷暖房効率が確実におちる

冷たい空気は下がり、暖かい空気は上昇する自然法則があるため、上下に長い吹き抜けは室内温度の安定という意味では大きなマイナス点であり、最大のデメリットとなります。冷暖房効率がおちるということは、必然的に光熱費が余計にかかることになりますので、ランニングコストも確実に上昇します。

全館空調の採用や、吹き抜け上層部にも空調を用意する等や下記で説明したシーリングファンを併用する等、なんらかの対策を考えておいた方がよいでしょう。

音やにおいが通りやすい

こちらはメリットのつながりを感じられる部分の裏返しでメリットでもある部分なのですが、例えば階下リビングのテレビの音が上層階まで届きやすくなり、場合によってはうるさく感じられるケースも考えられます。

においについても料理等のにおいが上層階に届きやすくなるため、良いにおいならメリットですが、悪いにおいも届くのがデメリットです。

掃除をふくめたメンテナンスが大変

吹き抜けは必然的に2階分以上の空間となるため、天井の照明やシーリングファン、上部についている窓等へのアクセスが非常にやりにくい空間です。そのため、それらを掃除する際や故障や経年劣化が発生した場合のメンテナンスは通常よりはるかに難しいものとなります。ここはメンテフリー的には大きなマイナスポイントです。

耐震性が低下する可能性がある

吹き抜け部分は当然ですが床がない空間となるため、そこには柱を立てることもできません。つまりその部分の空間を支えるための構造は他の部分で補う必要があります。構造によっては耐震上、想定より吹き抜けサイズが取れない可能性もあります。耐震性能が問題ないかどうかは設計士に確認したうえで吹き抜けのサイズを決定しましょう。

吹き抜け上部から落下する危険性がある

吹き抜けの構造にもよりますが、ホール等で上部が通行可能で柵で完全に覆われていない場合、そこから下の階に落下してしまう危険性が存在します。特に小さな子供がいる家庭では何らかの対策が必要です。

おすすめ採用ポイント

リビング

おすすめ採用箇所No1はリビングです。皆が集いくつろぐための場所となりますので、この場所が快適になることで家族が集まりやすくなり、本来の機能を活かしやすくなります。またリビングは南に配置することが多い為、そこを吹き抜けにすることで採光面での効果を最大化できます。

注意点としては採光をよくしすぎると、夏は非常に暑い空間になってしまう可能性が高い為、夏場の空調計画はよくよく検討する必要があります。

階段

階段部分はもともと1階と2階をつなぎ、床がない部分が存在する場所ですので、吹き抜けを作りやすい場所となります。小さい部分でも吹き抜けをつくることで、1階と2階との連続性を高める効果が期待できます。

リビング階段に吹き抜けを採用するのはある意味吹き抜けの黄金パターンといえ、採用しやすく、効果的な空間になります。

玄関

お客様を出迎える玄関も、吹き抜けを作るうえで候補となる場所です。お話に出てくる洋風の豪邸やホテルは玄関であるエントランス部分が吹き抜けになっていることが多く存在します。こちらもリビングと同様に階段と組み合わせて吹き抜けを形成するのもおすすめです。

玄関に吹き抜けを採用する際は、リビングとは逆に冬場の寒さです。扉の開閉で冷気が入りやすくなるため、寒さと結露によるカビについても対策が必要です

浅雲家の場合

浅雲家は、当初はまったく採用する気がなかったのですが、サンヨーホームズでの図面をみて吹き抜けもよさそうと考えを変えました。他の施主ブログも参考に、デメリット部分は補えると判断しました。子供の落下の心配は気になりますが、そこは柵を設置して乗り切れればと考えております。

その図面も参考に最終的には上記黄金パターンである、リビング+階段部分に吹き抜けを採用しました。また空調面での不安点を解消するため、二階ホールにもエアコンを設置し、またシーリングファンを設置する予定です。吹き抜け上部の窓についてはどうしても暑い場合はベランダにすだれ等を設置して遮光しようと考えています。詳細な2階間取りは以下をご確認ください。

吹き抜け採用に向いている人・やめた方が良い人

向いている人

空間の広さ・開放感を重視し、少しでもおしゃれな家にしたいと考えている人は採用すべきです。空間の連続性が高まり、音やにおい等が抜けやすくなりますので、皆が一緒に過ごすような生活がしたい人や家族に向いています。光熱費等は高まる可能性が高く、冷暖房計画に工夫が必要となるため、そのあたりを考慮できる人が向いています。

やめた方が良い人

家の機能性を重視し、感覚的な部分に重きを置かない人には向いていません。冷暖房や耐震性、安全性等、考慮が必要なデメリットが確実に発生しますので、そのあたりが気になる人は建った後に後悔する可能性があります。

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まとめ

吹き抜けは採用することで宅地の開放感を増すことができ、生活の質を高められる空間です。ただ必ず必要というわけではなく、デメリットも多くありますので、軽い気持ちで言われるままに採用するのは避けた方が無難です。メリットとデメリットをよく考えたうえで、採用するかどうかを決めましょう

吹き抜けは間取りと密接な関係があり、ハウスメーカーによっては大きな増額につながる可能性もあります。採用するかどうかは契約前に確定し、見積もりに納得してから契約しましょう

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