どうも浅雲(あさぐも)です。必要書類準備に続き、いよいよ図面作成に入ります。基本的には建築確認申請の図面を見ながら作図していくことになりますので、時間さえかければ大丈夫です。だいたい半日程度あれば完成すると思いますので、10万円節約のために頑張りましょう。
アイキャッチ画像は chuttersnap 氏の画像を Unsplash より引用させていただきました。
図面作成
概要
上記の画面は参考例として浅雲家で提出したものより数値等は架空のものにしたものです。左側に各階平面図、右側に建物図面を記載します。一点注意が必要なのは、右上の建物の所在に記載するのは住所ではなく、土地の地番となります。こちらについてはわからない場合は住所(住居表示)から法務局に電話で問い合わせたり、インターネットでも確認可能です。家屋番号については不明な場合は空白で問題ありません。
また私が作成したこちらのエクセルファイル形式のテンプレートについてはこちらのサイト「新築登記.com」からダウンロードして使用させていただきました。合わせて参考にしてください。
登記の図面作成のルール
登記図面の作成には以下のルールがあります。
用紙はB4サイズ、平面図は1/250、建物図面は1/500で記載
用紙はB4サイズで印刷が必要です。現代ならば家のプリンタが対応していなくても、コンビニ等でネット経由での印刷が可能です。私の場合は、一度エクセル形式にしたものをスマホに転送し、ローソンにて印刷しました。
縮尺については平面図は1/250での記載になりますので、例えば10mの場合、
・ 10m ÷ 250 = 0.04m = 4cm
となります。つまりパソコン上にて4cmの線をオートシェイプで長さを指定して引けばOKです。建物図面の場合は1/500なのでさらに半分で10mの場合2cmの線となります。
図面は0.2mm以下の線で記載
手書きで書く場合の最大のネックがこの線の細さです。基本的に製図用のペンが必要となるため、だいたい3,000円前後は必要となります。
パソコンを利用すれば線の細さを一番細くすれば大丈夫なので、可能な方はパソコンを利用して作成しましょう。
長さ・面積についてはメートル表記。小数点第2位まで記載
長さについてはメートルで記載し、小数点第2位までを記載します。小数点第3位以下は切り捨てとなりますのでご注意ください。最終的な面積についても同様に小数点第2位まで記載、第3位以下は切り捨てとなります。
各階平面図は外壁の中心線を書いてその長さを表示
基本的には建築確認申請の図面の外周の長さ=外壁の中心線となります。ですので、建築確認申請の図面を見ながら、外周の長さをそのまま書けば大丈夫です。
一階と二階の形状が違う場合、二階に一階の平面図を点線で記載
上記の浅雲家の記載例のように、2階の平面図は1階の平面図を点線で書いてその上に2階部分を重ねる形になります。
建物図面には、土地の形と地番を記載
こちらは「公図」を取得して自分の土地を含めた周囲の地番と道路を記載します。さらに公図を参考に土地の形を図示します。道路にも地番がある場合はそれも記載します。「公図」については法務局に出向いて獲得するか、インターネットにて登記情報取得サービスより取得する方法もあります。
境界線から外壁の中心までの距離を二か所以上記載
こちらは建築確認申請の図面の土地入り配置図を見ながら、長さを記載することになります。こちらも基本的には建築確認申請通りの配置になっているはずです。二か所以上ということなので、二か所でよいはずです。念のため私の場合は三か所記載しました。建物と土地が平行にはなっていない場合は、建物の四隅から垂直に土地までの長さを記載しましょう。
吹き抜けは2階の面積に含まない・リビング階段は注意!
吹き抜けについては2階の面積には含まれません。階段については、いわゆる1階部分が完全に壁に囲まれていて階段室が独立している場合は2階の床面積に含まれます。リビング階段については特に注意が必要で、階段室が独立しておらず、吹き抜けとつながっている場合は建築確認図面上は床面積に含まれますが、登記上は床面積に含まれません。
浅雲家の場合はリビング階段で吹き抜けに面しており、こちらの長さは図面に記載がなかったため、メジャーにて実測した数値を記載しました。
求積表の記載
縦横の長さから四角形の面積を足し合わせ、小数点第3位を切り捨てたものが各階の床面積になります。こちらは表計算ソフトで自動計算した数値を入れれば間違いもなく楽です。
方位の記載
こちらも公図を参考に北方向を示す図形を記載しましょう。私のものと同じでも大丈夫ですし、もっとかっこいい図形でも大丈夫です。
まとめ~図面作成の順番
基本的には以下の順番で記載することになります。
1.1階平面図を記載
2.2階平面図部分に1階平面図を破線でコピー
3.2階平面図を記載
4.求積表を記載
5.建物図面側に公図より地形と地番を記載
6.1階平面図の各辺の長さを半分にして、土地に建物図面をはめ込み
7.建物までの距離を記載
8.方角図形、地番等その他の必要事項を記載
9.B4で印刷して長さがあっているか確認
10.製作者氏名の横に捺印して完成!
各階平面図・建物図面が完成すればもう一息です! 次回は申請書等を作成して完成までもっていければと思います。
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