どうも浅雲(あさぐも)です。「表題登記」もいよいよ最終回の申請書&提出編となります。まだ書類集めと図面作成が終わっていない方は以下から先にご覧ください。
アイキャッチ画像は Scott Graham 氏の画像を Unsplash より引用させていただきました。
申請書の記載
概要
基本的には申請者の情報と建物の情報の記載となりますので、大きく詰まる部分はないかと思います。今回の申請書も新築登記.com様のものを使用させていただきました。テンプレートにも注意事項が記載されており、入力欄に記載することで完成しますので合わせてご確認ください。以下少し注意が必要な部分について記載します。
自分の管轄法務局
こちらはネットで調べればすぐに出てきます。例えば「広島県法務局」で調べれば、広島県管轄一覧ページがでてきます。
予定家屋番号
ここは図面と同じく、わからない場合は空欄で大丈夫です。
主たる建物
こちらは注文住宅で大体の場合は「主」となるかと思います。もしも土地の中に母屋が別にある場合は附属建物となります。
構造
こちらは最初は構造で、木造、軽量鉄骨造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造に大きくわかれます。建築確認申請に記載がありますが、一点、軽量鉄骨造か鉄骨造かは建築確認申請ではわかりません。固定資産税に影響しますので注意が必要です。ちなみにパナソニックホームズは「軽量鉄骨造」となります。ここについてはわからない場合はハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
次は屋根の構造で、瓦の場合は「瓦ぶき」、いわゆるコロニアルグラッサ等のスレート屋根の場合は「スレートぶき」、ヘーベルハウスのような屋上がある場合は「陸屋根」となります。屋根材が複数ある場合や上記にない屋根の場合はハウスメーカー・工務店、法務局に確認しましょう。
最後は建物の階数となります。
床面積
こちらは前回図面で書いた床面積と同じものを記載してください。
登記原因その日付
こちら引き渡し証明書がある場合はその日付、ない場合は検査証の日付を記載してください。
原本還付手続き
概要
法務局に提出する必要書類はほとんどのものが原本が必要です。しかも、何も手続きしないと原本はそのまま法務局に保管され帰ってきません。建築確認申請書類等は今後の登記手続きにも必要になりますし、その他必要な場面があることも想定されます。そのために必要なのが「原本還付手続き」です。
手続きの方法
といってもそんなに難しいことはなく、返してほしい必要書類をすべてコピーして、ホッチキスで束ねたうえで、一番上の書類に原本還付のハンコを押すスペースを赤ボールペンにて朱書きして「原本に相違ありません」という記述と自分の氏名捺印をしたうえで、束ねた書類の各ページに「割り印」を行うだけです。捺印と割り印の印鑑は申請書と同じものを使用してください。
手順をまとめると以下になります。特に複数枚にわたりますので、割り印がすべてのページの間に押されているかは忘れず確認しましょう。
1.原本還付したい書類のコピーをすべてホッチキスで閉じる
2.原本還付のハンコを押すスペースを朱書き
3.「原本に相違ありません」という記述と自分の氏名捺印
4.ホッチキス止めした各ページの間に割り印を押印
提出
書類の順番
基本的には申請書を一番上にしていれば、その後の順番は順不同でも大丈夫です。ばらばらにならないよう、ホッチキスで止めるかクリップでまとめましょう。図面についてはホッチキスで止めず添付する形となります。
法務局へ出向くか郵送かで提出
後は法務局に出向くか郵送かで提出することになります。新型コロナウイルスが蔓延するまでは、予約することで提出前に法務相談を受けることで提出書類について不備がないかおおまかに確認してもらえたのですが、現状は相談は休止中とのことでした。そのため、窓口に行くメリットが低下している状況です。こちらは時間と手間に合わせて選択しましょう。
郵送で提出する場合は、登記完了情報と原本還付を返送してもらうための封筒と 「書留料金+105円」 の切手が必要になりますので、忘れずに入れておいてください。
現地確認
基本的に本人申請の場合、現地で図面が問題ないかの確認があります。平日になるため、電話がかかって来次第調整しましょう。その際に調査完了予定日を教えてくれるはずです。
完了!
法務局に電話することで、登記が完了しているかどうかを教えてもらえます。登記完了証は次の「所有権保存登記」に必要になりますので、できるだけ早めに受け取りに行きましょう。
まとめ
3回にわたり、建物表題登記について説明しました。ちなみに私の場合、4月上旬に提出は済ませたのですが、新型コロナウイルスの影響で一度追加書類の依頼はあったのですが、まだ現地調査が行われていない状況です。住宅ローンに影響がないか心配でこちらはパナソニックホームズに問い合わせているのですがこちらも返答がない状況です。
建築には影響はなかったのですが、登記の方で影響が出ており、この辺りどうなるかも今後記載していければと考えております。
表題登記は一番大変ですが、それゆえに金額節約効果も大きい登記となります。是非少しでも建築費用に回したい、費用を削減したい方は参考にしてチャレンジしてみてください!
コメント