どうも浅雲(あさぐも)です。今回は準防火地域の注意点についてです。浅雲家の建築予定地は準防火地域となっております。注文住宅を建てるにあたり、いくつか制限があるため、土地を探されている方は注意が必要です。
準防火地域・防火地域とは
防火地域
「準」防火地域があるということは、「準」ではないそのままの「防火地域」が存在します。
防火地域はご想像の通りで準防火地域より制限が厳しく、100㎡以上か3階建て以上の建物の場合は「耐火建築物」である必要があり、制限に当てはまらない場合でも「準耐火建築物」にする必要があります。出火時に燃えにくくなるのはメリットですし、火災保険についても割引をうけることができます。ただ建具を含めた対応が必要になるため、建築費が大きな増額になる点がデメリットです。
準防火地域
準防火地域はかなり制限は緩和されます。500㎡未満かつ3階建て未満であれば、一定の防火措置をすることで「耐火建築物」にする必要はなくなります。ただし、開口部に防火措置は必須です。
対応事項
「延焼ライン」にかかっている開口部、例えば窓については、シャッターを設置するか防火窓にするかどちらかにする必要があります。玄関についても同様に防火タイプの玄関を採用する必要があります。
「延焼ライン」とは?
1階ならば隣地境界から3mの範囲、2階ならば隣地境界から5mの範囲が「延焼ライン」となり、これにかかっている外側部分については防火対応が必要となります。
防火窓のデメリット
防火窓にはふたつのデメリットがあります。
まずひとつ目は画像のようにガラスに網目模様が入る点です。住んだら慣れるともよく言いますが、やはり解放感と言う意味では通常窓に比べて劣ります。網入りではない防火窓の製品も存在はするのですが、当然高額となり、ハウスメーカーによっては選択できない可能性もあります。
ふたつ目は断熱性能を高めた窓について防火窓はラインナップされていない可能性がある点です。せっかく気密断熱性を重視しても、防火窓の制限によってそこから熱が逃げてしまうと性能面でかなり不利になります。
まとめ
準防火地域にある浅雲家の場合
浅雲家は窓を考えるにあたり、ベランダや庭に出るための大きな掃き出し窓についてはシャッターを設置し、透明な窓としました。その他の滑り出し窓・FIX窓についてはすべて網入り窓となりました。正直網入りの住宅に暮らした経験がないため、どれくらい気になるのかは未知数です。こちら住んだ後にレポートできればと考えております。
幸い玄関については中央に位置していたため延焼ラインにかからず通常のものが採用できました。
断熱性能については雪は基本的に積もらない温暖な地域なのとまあいまの賃貸よりは絶対にましであろうということで、上記の防火窓アルジオを採用しました。
準防火地域・防火地域の調べ方
その土地が準防火地域・防火地域にあたるかどうかは、その土地がある役所のWebページから閲覧できます。土地を決める際には必ず確認してから決めるようにしましょう。
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