どうも浅雲(あさぐも)です。注文住宅を建てるにあたって、手持ち資金のみで建築できる方はほとんどいないかと思います。そこで必要となるのが「住宅ローン」です。注文住宅を建てるのと同じく、住宅ローン選びも一生に一度となるため、自分の経験を活かしにくい特徴があります。
そのため、私をふくめた注文住宅を建てた方の住宅ローン選びの実例を参考にしていただければ幸いです。今回は住宅ローン選び方の指針と浅雲家のおすすめ実例をお伝えします。
アイキャッチ画像は紺色らいおんさんによる写真ACからの写真を引用させて頂きました。
住宅ローン種類
住宅ローンとは住居として使用するための建物を建築する際に、金融機関からお金を借りることができる仕組みです。住宅建築に使用するという点で、ある程度の定職についており継続的な収入が得られている方を対象としており、かつ土地建物という担保が容易に確保できる点から、通常のローンより金利がかなり優遇される点が特徴です。
金利方式
金利方式には、固定金利と変動金利、その両方を組み合わせたものの3つが存在します。
固定金利
固定金利とは、今後の社会情勢の変化による金利変動に影響されず、契約時の金利がそのまま維持される金利方式です。
固定金利の最大のメリットは支払金額が契約当初の想定から変わらない点です。そのため、当初の見込み通りの返済計画が可能となります。
ただし最初の金利は確実に変動金利より高くなるため月々の支払い、ひいては総額の支払いが大きくなる点がデメリットとなります。
変動金利
変動金利は、今後の社会情勢により金利が変動する金利方式です。
固定金利とは逆に、最初の金利が低くなるため、最初の月々の支払い、金利変動がなかった場合の総額が小さくなる点がメリットです。
ただし、社会情勢の変化により金利が上昇した場合、最終的な総額が固定金利を上回る可能性があるデメリットがあります。
以下にシミュレーション例を示します。シミュレーションはみかローンWebページを活用させて頂きました。
■シミュレーション例)2,000万借入35年の場合
〇固定金利1.0%の例
利息 3,711,770円、月額支払い 56,457円
〇変動金利0.5%の例 ※金利変動なし
利息1,804,960円、月額支払い51,917円
〇変動金利0.5%、5年ごとに0.2%上昇した場合
利息3,241,526円、月額支払い(最大) 57,508 円
〇 変動金利0.5%、5年ごとに0.5%上昇した場合
利息 5,560,601円、月額支払い(最大) 66,737 円
このシミュレーションの場合、月額の支払額はそこまで差がないようにも見えますが、利息は倍近い差があります。ただし、金利上昇幅は制限がありませんので、一番最後のシミュレーションのように固定金利を上回るリスクがあることは頭に入れておく必要があります。
返済方法
返済方法は元利均等返済、元金均等返済から選択可能です。
元利均等返済
ほとんどの方が選択される返済方法です。返済額が月々一定で、当初は利息部分が大きく、徐々に元金部分の割合が増えていく返済方式です。
月々の返済額が一定であるため、返済計画が立てやすいメリットがあります。ただし、総額は元金均等返済より高くなる点はデメリットです。
元金均等返済
こちらは総額ではなく、利息以外の部分である元金を一定にする返済方式です。
こちらは支払総額は元利均等返済より小さくなるのがメリットです。最初の支払額が最も高くなり、徐々に支払額が減少していきます。そのため、初期の負担が大きい点がデメリットです。
住宅を建ててすぐという、もっとも金銭的に余裕がない時期の負担が高いため、なかなか選ぶのが難しい返済方式といえます。
■シミュレーション例 2,000万借入35年の場合
〇元利均等返済
利息 3,711,770円、 月額支払い 56,457円
〇元金均等返済
利息 3,508,126円、 月額支払い (最大) 64,285円
上記の例では利息で20万の差がありますので、初期の返済額に耐えられる場合は元金均等返済の選択肢も考慮に入れてみましょう。
提携ローン
ハウスメーカー、特に大手の場合は金融会社と提携している住宅ローンが数多く存在します。以下のようなメリットがありますので、活用可能な場合は是非選択肢に入れましょう。
大手ハウスメーカーの場合、ネットを含めたほとんどのメジャー銀行は網羅されている可能性がありますので、もし使いたい金融機関が決まっている場合も提携ローンが存在しないかの確認をしてみてください。
手続きを営業に代行してもらえる
例えば、ネット銀行は自分での手続きが面倒な部分が多いですが、ハウスメーカーと提携しているネット銀行の場合は大手銀行同様に営業の方が窓口になってもらえます。特にネット銀行の提携ローンの場合、自分で手続きをすべてする必要があるという、ネット銀行のデメリットがなくなるメリットがあります。
ただし、ローン代行手数料をとられる場合があるので、その有無と金額を事前に営業に確認しましょう。
金利に優遇がある場合がある
こちらは金融機関によりますが、店頭表示金利よりさらに金利優遇がある場合があります。0.01%でも違うと年数を重ねるとかなり差が出てきます。こちらも営業に確認しましょう。
実例~浅雲家の場合
結論から申し上げますと、浅雲家は提携ローンにて「住信SBIネット銀行」の変動金利を選択しました。私がローンを検討した2019年秋頃においては最も金利が低い金融機関であったこと。自分がSBI証券にて株式投資をしておりますので、すでに「住信SBIネット銀行」の口座を持っていたこと、パナソニックホームズの提携ローンが利用できた点が大きいです。
借り入れ年数は定年後の収入状況が不明のため20年、返済方式は一般的な元利均等返済としました。ちなみに計算書を見た場合はパナソニックホームズの手数料は特に取られてはいませんでした。
金利優遇は?
こちらは時期にもよると思いますが、私の場合はネット等で調べて出てくる店頭表示金利より0.05%低い金利となっておりました。上記の2,000万円のシミュレーションで5万程度の差ではありますが、それで何かを買えると考えると大きいです。
まとめ
おすすめの選択肢は?
これは完全に浅雲家の個人的な意見とはなりますが、多くの人にとっては「変動金利」がおすすめです。
理由としては、今後の日本をとりまく状況を考えると、景気が良くなるビジョンが見えない点が大きいです。金利上昇の影響は住宅ローンだけでなく、企業の借り入れにも及びます。 日本には金利上昇に耐えられない体力のない中小企業が多く存在しますので、国の政策としても大幅な金利上昇は難しいと考えられます。ただ、逆に国の政策が破綻し、常識では考えられないようなハイパーインフレが起こる可能性もゼロではありません。金利変動に一喜一憂したくない、関心のない方は固定金利も悪くない選択です。
また、元利均等返済・元金均等返済については初期の支払いが耐えられる場合は間違いなく元金均等返済がおすすめです。ただ建築直後は外構や家具購入も含めて現金の消費も大きいため、現実的には元利均等返済を選択する可能性が高いです。
ただし、借入額としては金利上昇に耐えられる余裕を持たせましょう。借入額の考え方は以下の記事も参考にしてみてください。
Web内覧会リンク
こちらから施主ブロガーの内覧会が見られますので是非ご覧ください!
パナソニックホームズ単体の内覧会はコチラ→ web内覧会*パナホーム よりご覧ください!
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