今回のタイトル画像はちゃこ0716さんによる写真ACからの写真です。
どうも浅雲(あさぐも)です。ついに浅雲家も11月末に着工し、基礎の建築が進んでおります。なかなか忙しくて建築状況まで確認できていないのですが、基礎部分は今しか見られない部分とはなりますので、次の段階に進む前にはチェックできればと考えております。建築状況はさておき今回は注文住宅で採用したいシリーズ第5弾は「リビング階段」です!
リビング階段について
リビング階段とは?
リビング階段とは、読んで字のごとく、リビングに階段を設置する間取りのことです。旧来の日本住宅は玄関近くであったり、奥まっていても廊下に面した場所に階段を設置し、リビングに設置することはありませんでした。そういう意味ではここ最近での流行の間取りといえます。
リビング階段のメリット
家族同士、特に子供と親が顔を合わせやすい
リビング階段は必ず上階への導線がリビングにできます。採用する一番の理由が、子供が2階に行く際にリビングを経由する必要があり、LDKにいる親と帰宅した子が顔を合わせやすく、ひいてはコミュニケーションがとりやすいという理由から採用されると思います。
もし玄関から直接2階に上がることができる場合、子供が全く顔を合わせず2階の自室に行くことができたり、逆に勝手に外出したりすることができてしまうため、リビング階段にすることでそれを防ぐことができます。
リビングが広く感じられる可能性が高い
開放部分がある階段がリビングに接続されることで、空間的な広がりを感じやすくなります。手すりを通常の壁タイプからアイアンや木製の隙間があるものにしたり、蹴上部分が開いたタイプの階段を採用したりすることで、よりおしゃれかつ開放感のある空間にすることが可能です。
階段下スペースをリビング空間として有効活用できる
リビングと合わせた使い方を考えることで階段下スペースの活用の幅は広がります。 例えば階段下スペースをリビング用収納として仕切り、ルンバの基地や掃除機等を収納するパターンや、仕切らず一体とすることでスタディコーナーや棚を設置することも考えられます。
ベンチスペースと一体化
階段の1段目を腰をかけるスペースとして活用することができます。一段目をリビング側に伸ばすことで、よりベンチスペースとして利用しやすくする形もおすすめです。
リビング階段のデメリット
会いたくない時も顔を合わせる必要がある
メリットの裏返しですが、必ずリビングが導線になるため、会いたくない場合も顔を合わせる必要があります。家族のコミュニケーションのためにリビング階段にしたのに、逆に顔を合わせたくないから家出してしまった……みたいなことになってしまうと本末転倒になってしまいます。
また、そこまではいかなくても、例えば子供が友達を連れてきて子供部屋で遊ぶような場合に、必ずリビングを通ることになるため、落ち着いてくつろぎにくいシチュエーションが発生する可能性があります。
冷暖房効率に悪影響がある
階段を通して熱気・冷気が上下に移動するため、冷暖房効率が落ちます。吹き抜けと組み合わせた場合はより顕著になります。こちらは階段に扉を付けたり、ロールカーテン等で仕切ることで改善することが可能です。
音やにおいも上階にぬけやすい
リビングはテレビや会話等で音が発生したり、隣接するキッチンやリビングからのにおいが届きやすい場所です。階段を通してそれらが2階にも通りやすくなります。こちらも何らかの仕切りを用意したり、においについては換気扇等の空気の動きを制御することですることで改善が可能です。
浅雲家の場合
浅雲家は下記の間取りの通り、リビング階段を採用しました。妻の意向でやはり子供とのコミュニケーションを取りたいというのが理由です。また吹き抜けを組み合わせることで開放感を出し、かつ二階ホールもピアノやスタディコーナーを置いてユーティリティスペースとして活用しリビングとつながりをもった空間としました。
階段自体は金額面と壁面の利用を考慮して普通のクロスを貼った階段としています。最初は一段目を窓側まで伸ばしてベンチスペースとするパターンもやってみたかったのですが、かなり高くなるとの話だったので断念しました。
まとめ
リビング階段は家族の考え方によって要不要がはっきりとわかれる間取りといえます。導線上にリビングを配置するため、そこをメリットと感じるならば是非採用しましょう。特にメリットを感じない場合は採用しない方が後悔が少なくなります。無理に採用する必要はないため、家族でよく話し合って決めましょう。間取りは金額面含め大きな影響があるため、契約前に採用するか検討すべきです。吹き抜けとの相性が良い為、合わせて採用するのもおすすめです。
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