注文住宅で採用したい③! ニッチの考え方とメリットデメリット

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ニッチ

どうも浅雲(あさぐも)です。今回は注文住宅に採用したいシリーズ第3弾として、おしゃれな要素である「ニッチ」についてです。

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ニッチの概要

ニッチとは?

玄関の飾り棚の例( https://suumo.jp/ より引用)

ニッチとは、建築物においては凹みやくぼみを施した部分を意味します。用途としては飾り棚としておしゃれに壁を演出するために作られることが多く、他にはリモコンや給湯器、インターフォン等を集約して「リモコンニッチ」という形で作成されることも多いです。ある程度の深さを用意して扉をつけたりし、収納の用途として利用されることもあります。

ニッチのメリット

キッチン裏ニッチの例 ( https://suumo.jp/ より引用)

おしゃれさを演出

ニッチは玄関等、人目に付く部分に採用することで、おしゃれで空間の質を一段上げる効果を演出できるのがメリットです。またニッチの形やサイズによってオリジナリティを出すことができますので、様々な空間を演出できます。 ニッチ内に照明を施すことでよりおしゃれに演出したり、下側の台についての板を工夫することでおしゃれ度を高めたり、何段か棚を設置して収納性を高めたりすることが可能です。

でっぱりがなく、空間を広く使うことができる

室内に棚等をおくとその分でっぱりとなってしまい、空間が狭くなり圧迫感も出てしまいます。ニッチを使うことででっぱりを作らずに室内空間を広く使うことができますリモコンニッチについてもこの考え方からの発想で、リモコンやパネル等は確実に空間の中ででっぱりとなりますので、それらをニッチの中に配置してでっぱりをなくすことで、広々としたすっきり空間を演出することができます。

ニッチのデメリット

壁の厚みが必要

ニッチの大きなデメリットとして、くぼみをつくる奥行を得るために、壁に厚みが必要な点があります。通常の壁にニッチを作ろうとしても奥行が取れないため、それなりのものを置こうとするとある程度「壁をふかす」(建築上問題ない箇所について壁面を前に出して厚みをもたせる)という作業が必要になります。その分部屋や空間が狭くなりますので、ふかすべき場所かどうかはよく考えたうえでニッチを作りましょう。

外壁面や耐力壁のある場所等、設置できない場合がある

ニッチはどこでも作ることができるわけではありません。ハウスメーカーによっては外壁面や耐力壁のある場所等には設置できません。このあたりは序盤の建築確認申請前なら耐力壁の場所を変更したりすることで対応が可能になる場合もありますので、できるかぎり建築確認申請前にニッチの場所は確定させましょう

掃除の手間がかかる

壁にくぼみを作る形になるため、棚面はけっこうほこりがたまりやすい部位となります。玄関等の飾り棚として使用する場合は、こまめに掃除しないと逆効果の印象を与えてしまう可能性もありますので、メンテフリー観点ではデメリットです。そのため、やみくもにつくるのは考え物です。

ニッチを使用するおすすめポイントと注意点

リモコンニッチ+マガジンラックの例( https://roomclip.jp/ より引用)

玄関の飾り棚

玄関の飾り棚としてニッチを作るのはもっとも効果的です。お客様の目に触れやすく、家族も通勤通学時に毎日通る場所ですので、そこがおしゃれであることは気持ちも明るくなり大きなメリットです。玄関のニッチを作る場合は、玄関から入った際の視線を意識し、効果的な配置を心がけるのがポイントです。配置を考えずに数をたくさん作っても目線が分散されて逆効果になる場合があります。インテリアコーディネーターさんにも相談してより良い配置とサイズを検討しましょう。

リモコンニッチ

メリットの所で記載した通り、リモコン類やパネル類をリモコンニッチとしてひとまとめにするのは良い方法です。リモコンは必ず壁に出っ張りができる形になるため、その分の厚みが壁のラインに収まるのはかなりスッキリとし、部屋が広く感じられる効果も期待できます。

その際の注意点としては、リビング壁面のどの部分をリモコンニッチにするか? という点です。使いやすい場所に置きたいところですが、壁をふかす必要が出てきた場合、長辺におくと壁をふかす面積が広くなり、本末転倒になる場合があります。うまく廊下等の取り合いを検討したうえで、ふかす面積が狭くなるよう検討しましょう。これについても建築確認申請前にインテリアコーディネーターさんに相談してみましょう。

マガジンラック

本を立てかけるタイプのマガジンラックは、ニッチに合わせやすい収納となります。特にリビングにおいて、上部をリモコンニッチ、下部をマガジンラックにするのはある意味黄金パターンのニッチといえますので、合わせて検討しましょう。

トイレ・洗面の収納

トイレや洗面等の狭い空間についてもニッチの収納をつけると空間が広く使えるためおススメです。ただしこちらもただ単に壁をふかすと逆効果となりますので、例えば、トイレと洗面を隣接させてうまく壁部分の収納をお互いに活かす等の工夫が必要になります。

このあたりは間取りにも影響してくる部分となりますので、要望を設計士に伝えて早い段階から検討していく必要があります

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まとめ

浅雲家の場合

右側のコーナーニッチを浅雲家では採用

浅雲家の場合、おすすめポイント1の玄関の飾り棚として採用しました。リモコンニッチについてはそれとなくふってみたものの、妻の琴線にはふれず却下となりました。

当初はリビングとホールの間の収納側の壁に正方形に近い形のニッチを3つ互い違いに並べる形でしたが、暗い画像ですが、最終的には写真右のようなリビング側の壁にもまたがった形のコーナーニッチになりました。写真ではニッチ内に照明も入ってますが浅雲家ではニッチ内にはおかず、天井から照らす形にしました。

ちなみに価格はコーナーニッチ造作が7,000円x2段で14,000円、棚の木材カウンターが15,600x2で31,200円、合計で45,200円となりました。木材カウンターは特にこちらから要望したものではないため、ここの値段は相談により削れたかもしれません。

いつ決めるべきか?

ニッチについては金額感的には上記のようなものとなります。ハウスメーカーによってはオプションとして設定があり、例えば一条工務店ではリモコンニッチが+1万円でとりつけられた場合もあったようです。(こちらについては現状はやってない可能性があります。)間取りが関係してくる場合もありますので契約前に決めるのも手ですが、大体は契約後に決めることになります。ただし、建築確認申請後になると壁の関係上対応できない場合が多く発生しますので、できる限り建築確認申請前には決めるようにしましょう

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