どうも浅雲(あさぐも)です。注文住宅を建てる際、終盤に考慮すべき要素のひとつが「テレビを見る手段をどうするか?」です。昔の住宅はテレビ用アンテナを建てるのが一般的でしたが、現代ではネットと合わせて光回線で見る方法やケーブルTVと契約する方法もあります。
今回はそれぞれのメリットデメリットと浅雲家の実例を紹介します。
アイキャッチ画像はmimpiさんによる写真ACからの写真を引用させていただきました。
主なテレビ視聴方法
アンテナを立てる方法
上述した通り、昔からある最もスタンダートな方法です。魚の骨のような昔ながらのアンテナもありますが、少し増額にはなりますが最近はオシャレなデザインアンテナを立てる家も増えています。
メリット1~ランニングコストがかからない
アンテナさえ立てれば、以降はテレビを視聴するための月額費用がいっさいかからない点がアンテナの最大のメリットです。
メリット2~契約等の手間が少ない
テレビを視聴するためにどこかの会社と契約等の必要はないため、アンテナを立てればテレビをすぐ視聴することができます。
メリット3~地上波だけのアンテナを立てることが可能
BS等の放送が不要な方は、地上波だけのアンテナを立てることができます。アンテナ工事代金も安くなり、またどんな視聴方法でも必ずかかってくるNHKの月額料金も安くなるため、BSが不要な人には金銭的に大きなメリットとなります。
デメリット1~初期費用は高い
アンテナを立てる工事が必要になるため、初期費用が他の手段に比べて大きくかかってしまう点はデメリットです。特にハウスメーカー経由は割高になる可能性が高い為、以下のようなサービスを利用して適正な相場価格を把握して別途で頼むのがおすすめです。
「くらしのマーケット」経由でも地上波のみなら2~3万、BSアンテナ込みになると5万程度はかかります。ハウスメーカーに頼むとさらにかなり割高になる可能性が高くなります。
デメリット2~天候に視聴品質が左右され、天災により破損の危険性がある
物理的にアンテナを立てることになるため、例えば雨天時に映りが悪くなったり、台風等の災害時にアンテナが飛ばされたり破損してしまう危険性があります。火災保険で補償されるかは地震の保険内容を確認しましょう。補償されたとしても、立て直すまではテレビが見られなくなるという点もデメリットです。
デメリット3~高いビル等の遮蔽物があると映りが悪い可能性がある
周囲に高いビル等があると、その影響でアンテナを立てても視聴するために十分な強度を得られない可能性があります。そうなった場合はアンテナを立てることは難しく、別の手段を検討する必要がでてきます。
光回線を利用する方法
インターネットの光回線を利用する方法も最近では主流になっています。テレビを見る方法としては基本的にはネット回線に加入して追加で光回線によるテレビ視聴を付加する形が一般的です。
メリット1~初期工事費用は安め
初期工事費用が発生するものの、ネット回線と同時に申し込みをすることで割引になる場合が多く、アンテナ工事費用と比べると1~2万程度と安めです。
メリット2~視聴品質は高い
光回線にて伝達されるため、安定した視聴品質が期待できます。悪天候にも強いです。ただし、引き込んだ光回線自体が断線した場合は視聴が出来なくなってしまいます。
メリット3~豊富なチャンネル数の選択が可能
地上波、BSだけではなくCS放送等のいろいろなチャンネルが視聴できるオプションが存在します。もちろんその分月額料金は高くなりますが、選択肢が多い点はメリットです。
デメリット1~月額料金がかかる
アンテナと比較すると月額料金がかかってくる点は大きなデメリットです。
デメリット2~契約が必要
ネット回線と合わせて加入するとしてもなんらかの契約が必須となります。特にネットと一緒に加入した場合は切り替えようとするとネットとテレビを単独に契約することはできません。必然的に切り替える際は合わせて変更が必要であるため、不要な違約金等が発生する可能性が出てきます。
デメリット3~地上波だけの視聴はできない
基本的にBS放送がセットになっており、地上波だけの視聴はできません。必然的にNHKの月額料金もBS込みのものになります。
ケーブルテレビを利用する方法
ケーブルテレビはケーブルテレビ局から有線で電波を引いて視聴する方法です。
メリット1~初期費用が安い
所定のプラン加入が条件のことが多いですが、テレビ視聴がメインであるため、初期費用については光回線よりさらに安くなる可能性が高いです。
メリット2~視聴品質は高め
視聴品質については光回線よりは及ばないことが多いものの、アンテナに比べれば天候に左右されることはなく安定している可能性が高いです。
メリット3~豊富なチャンネルが利用可能
こちらはテレビ視聴がメインとなるため、光回線以上にいろいろなチャンネルを選べる選択肢がある場合が多いです。
デメリット1~月額料金がかかる
こちらは光回線同様ですが、アンテナと比較すると月額料金がかかってくる点は大きなデメリットです。
デメリット2~契約が必要
このデメリットは光回線と同様です。テレビ視聴だけに加入してインターネットは別途にすることも可能ですが、確実に割高になります。
デメリット3~地上波だけの視聴はできない
こちらも光回線と同様、BS放送や他のチャンネルがセットになっており、地上波だけの視聴はできません。
まとめ
浅雲家実例
浅雲家はランニング費用をおさえるため、上記した「くらしのマーケット」経由でアンテナを立てようとしました。ただ、来ていただいた方に近隣のマンションの陰になっているためアンテナを立てても視聴品質が保証できないと助言をもらったため、アンテナを立てるのは断念しました。特にアンテナ工事のキャンセル料もかかりませんでした。
その後、当初想定のなかったインターネット光回線にテレビオプションをつける形で対応しました。ランニングコストはかかりますが致し方ありません。回線品質については大雨でも全く影響なく問題ありません。
どれを選ぶべきか?
例えばドコモ光のテレビオプションだと750円/月がかかるため、5年間で4.5万円と初期費用を合わせればアンテナとほぼ同等となります。トータルコストを減らすことを考えるならばアンテナを選択するのがベストです。
ただ 天候や天災によるリスクが高い地域の場合はアンテナを避けた方がよいでしょう。 また アンテナを立てるには品質的に問題がある場合は必然的に光回線かケーブルテレビを選択する必要があります。
光回線かケーブルテレビかの選択は一概には言えません。基本的には見たいチャンネルを決めたうえで、インターネットの月額料金+テレビオプションの費用が安いものを選ぶのがおすすめです。お住まいの地域やお持ちの携帯電話のキャリアにも左右されます。おすすめは携帯電話がドコモの場合はドコモ光、auならばau光、ソフトバンクの場合はソフトバンク光を選ぶと携帯電話の月額料金が安くなるため、トータルのランニングコストを抑えることができます。
いずれにしても、入居前にテレビが視聴できる状態にするためには、引き渡し予定日の2カ月程度前から動き出しましょう! そのための検討の参考にしていただけましたら幸いです。
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